学生の勉強と社会人の仕事と何が異なるかといえば、タイトルの一言に尽きる。
できるだけ速やかに、合格点の仕事をすること、である。
当然のことながら、仕事の内容、難易度により、合格点は異なる。
大学の試験が60点以上で単位を取得できるが、満点を取るのはほぼムリ、であるように、仕事で100点満点を取れるような、簡単な仕事はあまりない。
なぜなら、そのような簡単な仕事は、AIなど自動処理に取って代わられるし、バイトなど定型化できる安い労働力で賄われるからだ。
仕事を完璧に終えるのは難しい。が、手をつける事ならすぐできるし、とりあえずの解答を出すまでは簡単だ。
パレートの法則を利用する
すなわち、合格点を超える80点を取るのにかかる労力は、パレートの法則を利用すれば、100点を取るための労力の20%ですむと言える。合格点の60点を取るには、80点の8割でいいのだから、単純計算で0.2 x 0.2 = 0.04となり、4%の労力でいいのだ。
ちょっとやっただけで、合格点の60点を超える事ができるのです。1時間かかる仕事ならば、3分やれば合格点に近づくのです。そこから、漏れ・ダブり・リスクの見積もり・リスクヘッジ・根回しなどをして、100点に近づけていくのです。
まず60点を目指し、フィードバックをもらう
仕事においては、自分が想定したゴールと依頼者側のゴールが微妙に異なるときが多々あります。ズレをそのまま放置してしまったら、悲劇です。
無駄なことを延々と重ね、時間を浪費してしまいます。
そうならないように、60点の段階で途中経過として報告し、すり合わせをするのです。100点の状態を再確認し、ギャップを埋める計画をたてなおすのです。
そうすることで、より簡潔に、早く、100点を目指すのです。
依頼する側にしても、意思疎通が十分だったか、ちゃんと理解してもらえているのか、多少なりとも不安を持ちます。
そんな時、途中経過を即座に連絡してくれたら、とても安心できます。そのあとの仕事ぶりを信頼して任せる事ができます。
仮に、ノー・リアクションだったとしても、めげる必要はありません。
問題があれば、何かしらかのフィードバックがあるはずなのです。何もない、ということはそのまま進めてしまって問題がないということなのです。
今すぐにやる、が正しい理由
とても単純なことです。
すぐに取り掛かることで、まず60点を取る事ができるからです。
後でやろうとすると、そのやるべきことを思い出したり、確認するのに時間を要します。その一方で、依頼者側の期待値が上がります。
すぐに途中経過を報告することで、相手の期待値を上回ることができます。
もちろん、例外もあります。が、今すぐにやるのが、ほとんどの場合に正解です。それについては、また別の記事で。