グローバル経済の一段の進展の中のウイルス禍

ニュースを賑わせている「コロナウイルス(Coronavirus)」の騒動は、2002年のSARS(重症急性呼吸器症候群)の時とは大きく異なる環境になっている。

2002年は、まだ世界の工場としての中国が離陸を始めた頃だった。

2020年の現在は、誰もが認める世界の工場であり、アジア経済の中心でもある。人と物の流れが、この20年弱で大きく様変わりした。当然、影響も大きい。

フランス出張から帰ってきた時

先週(第4週)は、フランスに出張していた。

1月24日

飛行機から羽田空港に降りた時、地上職員がトランジットなどの乗客を案内するために待機している列を通り過ぎたが、皆こぞって白いマスクを着用していて、異様だった。

というよりも、まるで病気の団体が飛行機から降りてくるのを嫌がっているようにも見えて、「おもてなし」の国とは思えない異様な雰囲気に気分を害していた。

検疫所を通過する時、「武漢に滞在した人は、、、」という申し訳程度の張り紙があった程度で、物々しさは感じなかったが、そこを通過した時、あ、なんかニュースにあったな、とようやく事態に気がつくことができた。

海外(この時はフランス)にいると、全くと言っていいほどテレビのニュースを見ない。日本にいるときでもテレビは見ないけれど、JRや地下鉄などでニュースを見かけるし、日常会話でも情報を入手できる。海外だと、意識しない限りニュースを追えなくなってしまう。

この時はことのしだいをあまり認識することができていなかった。

世界に広がる感染者

日本では「新型コロナウイルス」と報道されているが、2002年のSARSも同じコロナウイルスである。風邪状の症状も同じだが、元々健康であれば恐れるほどではないだろうが、感染を撒き散らす存在にはなりたくない。

そうは思っても、全く予防線を張っていなかったフランス出張の帰りに感染してしまうかもしれない。

今日は30日で、5日以上も経過しているので感染しなかったかもしれないが、昨日から風邪気味で、ちょっとだけ不安になっています。

18年前と現在を比べて顕著なのは、どこの空港でも大勢の中国の方を見かけることです。かつては、世界の工場の立ち上げのために、先進国の人々が中国を目指して渡航していましたが、今は世界ナンバー2の経済力を身につけた中国人が世界へと飛んでいます。

当然拡散力は強くなっているわけで、中国発で何かが起きれば(ウイルス拡散に限らず)、それは必然的に世界に広がっていく環境になっています。

CDG空港にて

肌感覚で感じるグローバル経済の進展

日本にだけいると、グローバル経済の影響を強く感じる機会は少ないでしょう。

個人的には、ITの進歩を除外すると、日本はバブル崩壊後の失われた20年の変化が乏しいと思っています。

一方で、世界での人と物の流れは、ますますダイナミックに大きなうねりを持って動いていることを感じます。日本だけ、ポツンと取り残されている恐怖感に襲われてしまいます。そのぐらい変化しているのです。

今回の新型コロナウイルスの騒動を2002年のSARSと同程度などと考えていたとしたら、日本、ますます救いようがないぞ、と危機感を持ってしまいます。

中国は、春節の休暇を2月7日まで延長しました。1週間の延長です。通常経済状態に戻るのが、いつになるか、予測し難い状況になってしまいました。

世界第2位の経済大国中国が、さらに1週間停滞する、様々な行事も自粛、となると、経済の冷え込みが心配されます。

心配し過ぎてはダメですが、最悪の事態を想定しておくことは大事です。

個人でできることは限られているが

この話題をブログに書くことを決めたのは、個人的な直感として今回の騒動は2020年の分水嶺になるのではないかと感じたからです。

私は、経済アナリストでも、予測屋でも、占い師でもありません。ここに書いたことは個人の直感であり、客観性を欠いています。

外資系素材産業会社に勤める、一営業社員であり、多少勉強しているだけのものです。でも、何かを書いて発信しておきたかったのです。

対策は、正直にできることは限られていると思っています。

これから、大きな渦に巻き込まれていくだろうと思っています。

変に逆らうことなく、うまく流れを見極めながら、慎重にかつ大胆に一歩一歩を進めていくだけだと思っています。

デマに流されることなく、自分の頭で考えて。それが目下の大切なことでしょう。

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