台風一過に感じたこと

猛烈な風をもたらした台風は、茨城県から太平洋へと抜けて行きました。

台風がもたらした傷跡は大きかったですが、それ以上に交通に与えた影響は甚大でした。理由は風で吹き飛ばされたものが、大きな障害となるからです。

雨と風は違う

豪雨の場合は、流れ去っていきます。土地の侵食、土砂崩れがない限り、交通を邪魔するものは流れ去っていきます。流れ去ってくれないのは、冠水です。

一方で風の場合、何かものが倒れたりするだけではなく、あらゆるものが風で吹っ飛び、何かに引っかかって、邪魔をします。取り除く必要があります。そういった障害物がないか、丁寧に確認する必要があります。大水の場合は水が通過した部分、つまり株だけを確認すればいいのに対して、風の場合は上部の設備を念入りに行う必要があり、地上からだけでは確認しきれない場合もあるでしょう。

だから、風による被害の大きい時は、復旧に時間がかかるだろう、というのは十分合理的に推測できるはずです。

交通障害を批判する人へ

近年稀に見る暴風をもたらした台風の影響を過小評価しすぎです。

成田空港が陸の孤島になった、との報道がありますが、それは当然でしょう。

利用者数、経済的な影響を考慮したら、まず山手線、首都高速のような、重要部分から対処していくのが筋であって、海外渡航者の事は後回しにせざるを得ないでしょう。非常に合理的な判断だと思います。

滑走路は、もともと障害物が地上に少なく、その除去も容易と思われますが、鉄道や高速道路はそうはいかないです。だから、復旧が完了するまでに時間がかかる。人手も不足気味なことでしょう。

通勤も同じこと。毎日満員に近い電車に乗っているわけですから、非常に大人数の移動が常に発生しています。
だから、通勤電車の運行に支障がある場合、始発駅から大勢の乗客が乗り込むことになるので、途中駅では乗れなくなります。
対策としては、近隣の始発駅に移動するか、徒歩・自転車も考慮に入れて、直接目的地に向かう、あるいはそもそも出社しないことも選択肢に入れることです。

人の力ではコントロールできないのが、自然の力です。それに対する敬意を持って、恐れをなして、自分でコントロールできる範囲でなんとか対処するのが、人としての道ではないでしょうか。

交通機関の乱れを批判する前に、やれることがあったはずです。

会社に出社しなければ仕事ができない?

つくづく疑問に思うのは、ここまでITが発達した今日において、会社に出社しなければ仕事ができない、という状態に放置していること。出社しなければ仕事ができない、という状態に直面しているのならば、日曜日の昼の段階で「月曜日は仕事にならないな」と判断すべきです。

どうしても仕事をしなくてはならない事情があるのならば、日曜日のうちに出社して、会社で宿泊、もしくは、会社の近くにあるホテルに宿泊する。それぐらいの判断をする時間的な余裕はありました。

突発的な事態に慌てる前に

それなのに、いよいよ事態が差し迫るまで思考放棄して、自分ではどうにもコントロールできない事態に至って、慌てふためく。いつまでそんなこと続けるのですか?

誰も、救ってはくれないです。自分で判断し、対処する以外にないです。

事態が深刻化する前に、

  • どうなったら、より深刻な状態になるだろうか
  • 深刻な状態を回避できる手段はないか
  • コントロール可能と不可能の境界線はどこにあるか

これらを常に意識して、少しでも早い段階で対処できれば、危機をコントロールできるはずです。

「ぼーっと生きている」場合ではないでしょう。

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