バレットジャーナルを始めて1ヶ月

5月14日からバレットジャーナルをつけ始めました。

流行っていたから、話題に上がっていたから、というミーハーな面もありましたが、それよりも「紙のノート+ペン」というアナログな組み合わせを取り入れたいな、と思ったからです。

電子化を推し進めてみたが

3年前から手帳による手書きのスケジュール管理をやめ、

  • 仕事のスケジュール:会社のOutlook(iPhoneと同期)
  • プライベートのスケジュール:iCloudで同期
  • タスクのスケジュール:Googleカレンダーで同期

というように、PCからiPhoneからスケジュールを確認、更新できる体制に変え、うまく機能してきました。

さらに、1年半前からノートを全てiPad Proでの手書きノートに一本化して、重要なページはさらにEvernoteにコピーを保存して、簡単に検索できて、参照できるように環境を構築してきました。

タスク管理やプロジェクト管理は、Dynalistを活用して、整理整頓しています。

このように、一通りの電子化による最適化が完了したのですが、まだすっきりしない問題が残っていました。

増え続ける記録と今に集中するための情報の分離

バレットジャーナル、いいかも。と思った一番の理由が、「今に集中するための情報の抜き出し」というポイントです。

  • Evernoteに格納する情報
  • 電子化した手書きのノート
  • タスク・プロジェクト管理での完了済みのリスト

これらは日々増え続け、膨れ上がっていきます。

定期的に振り返りの時間を持つといい、というようなアドバイスがありますが、とても読み返しできる量ではありません。

積み重なった量が増えれば増えるほど、必要な情報に素早く辿り着けないもどかしさを感じます。なんだか体が重くなったような気がして、小回りが利かなくなってしまう、気がします。

今に集中するために必要な情報と、蓄積することで意味のある情報を明確に分離したい。

この答えの出ない問題にどのように対処すべきか、ずっと考え続けていた気がします。その問いに対する一つの提案が、「バレットジャーナル」だったのです。

とりあえず、試してみよう。

幸いにも、完全電子化する前に使っていた、Moleskinのノートが半分以上残っていました。これを使って、毎日持ち歩いて書いてみよう、と挑戦を始めたのが5月14日だったのです。

ノートに手書きで文字を書くということ

仕事、プライベートに関係なく、ほとんどのすべきことの情報は、

  • メール
  • LINEなどSNSからのメッセージ

でやってくることが多く、そのままコピペしてタスク管理アプリに入れれば、それで最低限の管理はできます。リマインダを設定して、適切なタイミングで実行するように計画を立てることもできます。

ですが、

  • いま、ここでやるべきこと
  • 後でもできること
  • やったほうがいいが、今実行する必然性がないこと

これらの判断軸で分離するのは容易ではありません。特に、「やったほうがいいけど、、、」という案件は、一番判断に困ります。

それから、もう一つ。

  • 重要でやるべきことなのだが、まとまった時間を必要とすること

に対しては、心理的な負担が大きくなる一方で、なかなか最初の一歩が踏み出せないジレンマを抱えてしまいがちです。

ずっとこんな悩みというか、もやもやとしていたものを抱えていたのですが、バレットジャーナルを始めてみたら、なんだかうまくこれらの問題に対処できているな、という実感を感じたのです。

その理由は、手間をかけてノートに書いているから、だと思います。

というのも、「昨日やろうと思って、バレットジャーナルに書いたタスク。でも時間を確保できなくて、翌日以降に後回しになった。」というタスクについて

  1. 今日やる >> 今日の欄にそのタスクを書き写す
  2. 今週中にやる >> Future logにそのタスクを書き写す
  3. もうやらない >> 昨日の欄に書いてあるタスクに取り消し線を引く

というように、「書き写す」という手間を生じさせることで、「本当にそれをやるべきなのか」を考えるフィルターが導入されるからです。

ToDo管理ソフトなら、期日を変更するだけ、手間は大してかかりません。一方で、バレットジャーナルは、手書きで転記する、手間が発生します。それが上手に作用するのです。本当にそれ、やるべきことなのか?と。

本当に重要で、本来なら昨日のうちにやるべきだったことであれば、罪悪感に似たものを感じつつ、真剣に転記するでしょう。今取り組むべきことを再認識して、1日を始めることができます。ここが大事なポイントなのです。

精神安定剤としての効果

手書きをすることで、なんだかよくわからないけど、スッキリすることはよくあります。頭の中にあるもやもやとしているものを外に出すには、別に手書きでなくても、タイプ、音声入力などをして、電子情報で管理することも可能ですし、楽です。

でも、書き出すとなんか違う。書くことで頭の違う領域が刺激され、違った角度からその問題を捉えることが容易になるからなのでしょうか、Evernoteなどに書き出したメモなどとは違った印象を持ちます。

手書きでノートの書くというのは、明確に形として残るからでしょう。文字を書くという一連の行為が、脳の別の領域を活性させるからなのかもしれません。何かが違う。

書けば書くほど、精神的に安定し、落ち着きを取り戻せるような気がします。錯覚かもしれません。が、そんなことはどうでもよく、効果を重視したい。

書くことで対象が明確化され、今日1日の集中ポイントが整理されるならば、それはどんなタスク・プロジェクト管理ツールでもできなかったことなのですから。

「これは重要」と印をつけることは、どんなツールにだってできます。しかし、それを自分ごととして、頭も心も理解できているか?となると、疑問符がつきます。往々にして、その時の判断を忘れてしまいがちです。そして、後で後悔する。

バレットジャーナルの方法を使って、手書きで書き出すと、論理的な需要度だけでなく、心理的な重要度も共に、「書く」という行為の中で一体化できるような気がするし、実際にそうなってしまうのです。

「写経」という行為に近いかもしれません。「書く」というのは、そのぐらいパワフルなのです。

いつでも、どこでも

スマホは便利ですが、ノイズも大きく、余計なことに注意力が拡散してしまいがちです。タスクを確認しようとしてスマホを手に取った時、新しいメッセージやメールが受信されていたら、そちらに注意が向いてしまいがちです。

しかし、バレットジャーナルには余計な情報がありません。自分が必要だと思ったことしか、簡潔に書かれていないので、脱線する心配はありません。

また、飛行機に乗るときはバレットジャーナルの手軽さが一番です。搭乗ギリギリまで書き込んだり、読み返すことができますし、離陸時の隙間時間にも使えます。

振り返りができるように

バレットジャーナルの一番のメリットは、蓄積していく情報の中に「今」が埋もれないこと。

これまで振り返りの作業を上手にできなかったのですが、バレットジャーナルを使い始めてから、日々適度に振り返り作成するMonthly logの威力に手応えを感じています。

例えば週報や月報など、ある単位で振り返って、情報を拾い出さなければならないとき、都度情報を別のページに書き込んでいくバレットジャーナルの方法は、とても軽快に機能します。一月の行動記録を確認するのに、全ての行動記録をレビューするのではなく、Monthly logだけ振り返ればいい、というのは、とても楽ちんです。

唯一の欠点は継続するプロジェクト

バレットジャーナルの唯一の欠点は、自分だけで完結できない、人に依頼したり、相手側のプロセスをまって自分の作業をしなくてはならない、「継続するプロジェクト」の管理です。

「継続するプロジェクト」をそれぞれ独立ページに割り当てて、インデックスを活用しながら、進捗に応じて書き込みしても良いのですが、仕事柄同時に5つから10以上のプロジェクトが進行あるいは停滞しているので、それぞれを別ページに割り当てるのはページの無駄のように感じてしまいます。

また、参照情報をまとめておくにも、ノートは結構大変です。クラウドツールならば、リンクを貼ったり、ファイルを添付することができるので、とても楽に参照情報を一箇所にまとめられます。その上で、進捗状況を管理することがきるので便利です。

ですから、この領域だけ、私はDynalistを活用しています。

Dynalistならタグづけも簡単にできますので、関与している人の名前をタグづけしています。こうすると、その人と話しをする機会があったとき、タグ機能を使って関係するプロジェクトのリストを表示できるので、「そういえばXXの件、どうなってましたでしょうか?」と関与しているプロジェクトの進捗状況を漏らすことなく確認できます。ちょっといやらしい感じがしますけど、「OOってどうなっている?」という話しを思いつきでするよりも、一つ一つ丁寧に確認できる方が良いように思います。

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