長く使うとツールの効果が劣化する感

いわゆるLifeHack的なものに興味を持って、ありとあらゆるものを工夫して効率とか生産性を高めようとしてきました。

何か大きな目標があるわけではなく、ただそういったことが好きだったのです。大学院生の時に、「超」整理法に出会って、すぐに封筒の束を用意して押し出し式ファイリンングを実践したりと、新しい手法が出たら採用してみて、その効果に満足するということを繰り返してきました。

なぜ手法をコロコロと変えたがっていたのだろう?

今でも、押し出し式ファイリングは我が家で機能していますが、その手法は細かくコロコロと変化しています。

スキャナが一般化して、ペパーレスが可能となった今日では、デジタル化して、Evernoteなどで管理することが容易になりました。しかし、雨後の筍のように、現れては消えるLifeHackのようなものをずっと試し続けているのはなぜだろうと、深く自省する機会は持っていませんでした。ただ闇雲に前に進むことしか考えていなかったのですね。

それが、ここにきてふっと足を止めて考えてみたら、身の回りになんて無駄なものが多いのだろうということに気がつきました。細分化しすぎていて、流行り廃りがありますし、全体像を把握しきれないこともあります。

特に持ち物については、電子機器の発展も相まって、不要なものがどんどん積み上がっていきます。

ソフトウェア・アプリケーションについても、サービスが高機能化しているので、同じことを複数のアプリでできるようになり、整理整頓が必要になっています。

このように、一つのことを行うための手段・手法は、たくさん共存してしまっています。このような事態に至ったのは何が原因なのでしょうか?

新しい物好き

結局のところはそういうことなのですね。

私は浮気性ではないと思いますが、やはり、

  • 新しく
  • 高性能で
  • 見た目がかっこいいもの

に惹かれてしまいます。ようやく最新のスマホに対しては、距離感をもつことができていますが、かつては毎年のように買い換えていたものでした。その前はパソコンでした。今は、登山道具でしょうか。

新しいモノ、手法を導入すると、その瞬間はその効率が、品質が、非常に向上します。無敵感を覚えるほどです。でも、やがて陳腐化していきます。それはなぜなのでしょう?

その時の問題解決には有効だが

今考えている結論は、こうです。

新しいツールを導入したとき、「何らかの問題」が発生していて、それを解決するために最適の状態を構築できるから、導入当初の無敵感が発生し、効果を実感できるのです。

しかし、しばらく使い続けていくと、そのあとに発生した問題を解決するための最適な状態を構築する必要が出てきます。しかし、メンテナンスが不十分であったり、「飽き」が発生していて、十分な最適化ができなくなってしまう。

こういった非効率が徐々に積み上がっていき、情熱も失われてしまうことで、効率・品質が劣化して、継続が困難となり、新しいツールを渇望するようになってしまう。

そんなサイクルに陥るのではないかと思います。

ツールの切れ味を保つには

パソコンを長く使い続けると、動作が重くなってしまいがちです。

そのため、人によってはクリーンインストールし直す対策を取る方もいます。

先日、MacMiniを外付けのSDDに切り替えた時、システムをクリーン・インストールしてみました。そうしたら、使用感がまた良くなっていて、びっくりしました。

そこで、iPad Pro 12.9”(2017)についても同じようにクリーン・インストールしてみたら、これが超快適なのですね。

切れるナイフも使い続けると、刃こぼれができて切れ味が損なわれるといいます。

そのため、定期的にはを研ぎ直すことをします。

そういえば、登山道具のクランポン(アイゼン)の歯も、定期的に研いでいます。死にたくないですからね。それと同じことです。

つまりは、メンテナンスをしっかりやるという一言になってしまうのですが、それではうまくいかないように思います。定期的にゼロの状態に戻して、初めからそのツールを使い直すような運用をすれば良いように思います。

記録とアクションのリストを分ける

全てを消去するのに痛みを感じるのは、そこに貴重な記録が混在しているからでしょう。記録を消し去るというのは、その時の自分の一部を殺すようで、痛みを伴います。

ですが、記録ががんじがらめで絡んでしまった状態ですと、過去が現在の足を引っ張ってしまいかねません。

記録は別の場所に移動させ、今、ここに集中できるように、アクションのリストはいつでも消すことのできる状態になっているのが理想です。

現在流行っているバレット・ジャーナルは、書き写すという行為を伴うことで、記録とアクションのリストを明確に区別するチャンスを用意しているのが利点と言えます。

アプリケーションでは、過去をひきづるのが容易なため、パレットジャーナルのような「集中」が難しくなっているのだと思います。

定期的なスクラップ&ビルド

よく定期的な振り返り、Reviewが必要だと聞きます。

伊勢神宮も定期的に建て替え、式年遷宮をします。タスク管理などの生産性向上ツールも同じ仕組みを導入することは意にかなったことだと思います。

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