2019 雪稜登山の振り返り

生まれ育ちは、全くと言っていいほど降雪しない地域でしたので、雪に馴染みがありません。冬山登山を始めて数シーズンがたちますが、雪の面白さがまだ理解できていないところが、正直にあります。

とはいえ、真夏のアルプスでも残雪や雪渓はありますし、登山のバリエーションが限定されてしまうので、雪に対する苦手意識は持ちたくありません。

山岳会に所属して2年目の今シーズンは、18時間を超える行動でも歩ききることのできる体力と、それなりに継続できた集中力を確認できたのが大収穫でした。

1 八ヶ岳 天狗岳東壁

3月に北八ヶ岳の東天狗尾根の東壁の登山を試みましたが、まだ時期が早く、ラッセルだけで時間切れ。写真より100m程度登ったところで無念の敗退となりました。

人よりも体重が重いと踏み抜くことが多く、かなりの体力を消耗します。さらにダイエットが必要と、気持ちを強くした山行でした。

2 大源太山

新潟のマッターホルンと称されることのある、ピラミダルな山容の大源太山。

ブドウ尾根からのバリエーションルートで、4人パーティで登攀しました。

雪面の急斜面を登るのは、体力と根性だけでなんとかなりますが、トラバースしたり、下降するのは、それなりの技術力と場馴れを必要とします。

慣れていないので、滑り落ちやしないだろうか?とビクビクしながら足を運ぶわけですから、体がカチコチになり、無駄な力を使ってしまいます。相当に疲れてしまいました。下りは技術と言いますが、体を柔らかく保って、スムーズに降るには、下りの量を積んで体運びの経験値を積む必要がある、と思っています。

第二岩峰へはスタッカート・ビレイで、ダブルアックス(1本は借りた)で登坂しました。システムへの理解が甘く、ランニング・ビレイの取り方など、まだまだ全然未熟であることを思い知らされました。

また、雪山の天候不順時の怖さも経験できました。来シーズンは、積極的にGPS専用機の購入を考えようと思ったくらいです。
しかも、歩けば3分程度の距離であっても、雪の状態によっては直進できないため、尾根から斜面に下ってトラバースし、また尾根に登り返さなくてはならない箇所が多く、非常に時間がかかることも、身をもって体験しました。おかげで、登頂から下山まで夏道では2時間程度で済むところを、8時間以上もかけて下山することになりました。

ルートファインディング能力が、常に問われ、非常に良い体験となりました。

3 五竜岳

春山登山で、五竜岳のG2中央稜を登攀しました。

バリエーションルートは、アプローチが核心だったり、核心だと思っていたロープ・クライミング部分が実は一番楽だったりすることがあるのですが、まさにG2中央稜はその典型でした。

西遠見の手前南方の平原から白岳沢に下降して、G2中央稜の北側のA沢を詰めて登るのですが、このアプローチがとても緊張しました。どうにも雪壁の下りに自信が持てないのです。滑落の恐怖と戦いながら、一歩一歩確実に歩みを進めることしかできませんでした。

最下部まで下り、登り返すとき、写真のように雪壁を見上げるような感じになります。

ひたすら長い道のりのように感じました。雪壁が自分においかぶさるように迫ってくる迫力は、格別なものでした。こういう景色に対しては、まだ、「圧倒される」という印象しか持ち得ないのですが、これがいいのよ、と思えるようになるのか?来シーズンへの楽しみとして、残しておきたいと思います。

来シーズンが分かれ目かな

単独行中心の個人的な山との向き合い方から、より登山スタイルの幅出しを志向して山岳会の門を叩き、今が2シーズン目。

様々な経験を積んで、食わず嫌いを解消して、それぞれの面白さ、楽しさが、ちょっとずつわかるようになってきました。

おそらく来シーズンは、さらに別な角度から経験を深めて、さらに好きになるのか、嗜む程度で終わるのか、そういう境目がやってくるのかな、と思っています。

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