物欲と生産性向上の罠

新製品や新サービスが発表されると、正直そわそわしてしまいます。

例えば、新しいiPad Pro。

このブログの原稿は、少し前に旧機種になってしまったiPad Pro 12.9” (第2世代)で書いています。多少の不満があり、正直に新しいiPad Proの放つ輝きにクラクラしています。

ですが、ここはぐっとこらえています。

生産性が向上するだろうという見込みはありますが、その罠にはまらないように気をつけています。

生産性向上

限りある時間の中で、アウトプットを増やし、パフォーマンスを向上させるためには、生産性向上を考慮せざるを得ません。

生産性が向上する、というのは甘い罠なのです。一番手っ取り早く、パフォーマンスが改善されるのであれば、藁にもすがるような思い出手を出してしまいそうになります。同じことをするのに時間短縮できるならば、もう少し自分のための時間を捻り出せ(ひねりだせ)そうです。

でも、そのために投資すべきコストと生産性向上により得られるリターンに合理性はありますでしょうか?ちょっとだけそこを冷静に考えなくてはなりません。

新しいiPad Proの魅力

さて、今私が取り憑かれているのは、新しいiPad Proの魅力です。

書き出してみると

  1. 12.9”のiPad Proのサイズが小さくなり、軽くなった。
  2. Apple Pencileが自然放電で使えない状態に放置してしまうことを防げる
  3. Apple Pencileのボタン機能により、消しゴムとペンの行き来が楽になる
  4. Face IDにより、パスワード入力時にTouch IDに指を移動させなくても良い
  5. USB-Cが使えるため、周辺機器への接続、充電の自由度が高まる

といったメリットがあり、どれも生産性向上につなげることができます。

1.サイズと重量

サイズが小さく薄くなり、軽くなれば、持ち運びが容易になります。移動が多いので、軽さは正義です。

取り回しの良さは、機動性の良さにつながり、生産性の向上が見込めます。

2.Apple Pencileの充電問題

前世代のApple Pencileは、ライトニングコネクタに直接差し込むことで、ペアリングと充電ができる手軽さがありましたが、物理的に差し込むことをしないと充電できないために、うっかり充電間隔が長くなり自然放電で電池が空になってしまい、さっとメモを取りたいときに使えないもどかしい思いをすることが数度ありました。

新しいApple Pencileであれば、iPad Pro本体に磁石で装着するだけでワイヤレスで充電されるので、いつもフル充電の状態で使用できそうです。あらかじめ充電しておく、ということを意識しないですみますし、必要なときに電池切れの心配がないという点でも、大いに生産性改善に期待ができます。

3.ボタン機能への期待

iPad Proを手にしてから、紙とペンによるノートは全てやめて、iPad Proのノート機能を使うことに一本化しました。

ノートアプリケーションを使うときに面倒に感じるのは、ペンと消ゴムの機能を使い分けるときに、いちいち画面上のメニューから選択して切り替えなくてはならないことでした。これが、ボタンをダブルクリックすることでペンと消しゴムを切り替えることができるのであれば、超絶便利です。

書き間違えても、ちょこっと修正したいときにも、面倒に感じることなく、消しゴム機能を使うことができます。

ほんのちょっとしたことですが、小さな抵抗、負担感が、生産性に及ぼす悪影響は大きいです。ストレスフリーにノート機能を拡張できる、新しいApple Pencileのボタン機能は大いに生産性向上に期待できます。

4.Face ID

私が現在使用しているiPhoneは7で、Face IDを搭載したシリーズに買い替えてもいい頃合いなのですが、全く興味がありません。

Touch IDと画面の遷移にそれほど手間を感じないので、Face IDの便利さに嫉妬しないですんでいます。

しかし、iPad Proの場合は縦向きでも横向きでも正しく機能しますし、大きな本体を持ちながら、Touch IDに指を持っていくのは面倒に感じますし、ノートPCのようにスマートキーボードでタイプしているときは、わざわざTouch IDまで手を伸ばして指を当てなくてはなりません。これがひどく面倒に感じます。

Face IDならば、画面に向かったままタイプしていても認識してくれそうだし、手間が大幅に改善されるのではないかと期待できます。

5.USBーC

これも小さな変化ですが、USB-Cの充電機器を利用できますし、ディスプレイへの出力など、自由度が高まります。モバイルバッテリーの代わりにiPhoneを充電できる裏技も可能です。

現在使用しているアクセサリー類が使えなくなるのは痛いですが、それを上回るメリットがあり、生産性向上につなげられそうな予感がします。

コストパフォーマンスは良好か?

さて、使い切れないほどのお金に余裕があれば、即買えばいいことです。

そうではないから、誘惑と戦わざるを得ないのです。

さて、上記のメリットは、投資に見合ったものでしょうか?

iPad Proの価格はかなりお高いです。ふつうにNote PCを買うことのできる金額ですし、最高のオプションを選択すると20万円を軽く越します。最低限の構成でも10万円を超えます。ヤバイほどお高いです。

iPad Proが真価を発揮するのは、Apple Pencileによる機能を最大限に活用できる使用目的になります。しかも、パソコンで作業しても重たい作業。

  • 写真のレタッチ
  • イラストを描く

などの作業が、筆頭に挙げられるでしょう。

しかし、私の場合は、イラストを描くということは全くしません。

ペンが大活躍するのは、文字通りのノートを書く時だけです。それほど高性能を必要とはしません。むしろ、確実に動作することを望みます。

そうなると、iPad Proの強力な能力は宝の持ち腐れとなります。

最適なのは、今の無印iPadの画面が大きくなり、新しいApple Pencileが使用できる、「ビジネスユース」の次世代iPadということになりそうです。あと半年もすれば、iPadが更新されますので、それを待って判断すればいいでしょう。

このように、ブログに書いてまとめることにより、ようやく自分自身の求めるものが明らかとなりました。

生産性向上の甘い囁き

甘い囁きにほだされて、財布の紐を緩められるのならば、それはそれで幸せなことでしょうが、過剰な期待を抱いて、背伸びして投資するのは危険です。

元を取ろう、としても難しいですが、少なくとも何を目的にするのか、何が一番重要なのか、それを自分の中で明らかにしてから、生産性改善をうたう新しいサービス、製品に向き合いたいものです。

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