アフター・コロナへ移行する前に

COVID-19の感染収束傾向が世界中で認められています。

フランスは、今週から外出制限が緩和されました。一方、ドイツは慎重です。

アメリカは、よくわかりません。

しかし、どの国も、これまでとってきた対策を切り替える難しさに直面しています。

外出自粛の効果はあった?

日本では、外出自粛。海外では、ロック・アウトが行われましたが、効果はいかほどだったのでしょうか?

実は、実効再生産数(R値)の推移によるピークアウトで考察すると、外出自粛の効果は微妙なのです。

ここで、実効再生産数とは、感染者1人が何人の人に感染すかの数字です。つまり、2であれば、感染者1人から2人に感染すということであり、1以下であれば感染者数は減少に転じるということになります。

5月1日に発表された新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の資料によりますと、非常事態宣言が発令される前に、実効再生産数は1を下回っています。そのため、外出自粛が効果を上げたとは言い切れず、別の要因が期待され、自粛効果は燻(くすぶ)ってしまうのです。

※ 横軸は推定感染時刻.黄色が推定感染者数、青が実効再生産数(青い影が95%信頼区間)である。 実効再生産数の推定においては右側打ち切りを考慮した推定を実施しているが、潜伏期間と発病から 報告までの遅れのため、直近 20 日間は推定感染者数と実効再生産数を過小評価する可能性があるた め、データを省略している。不顕性感染者を除く。

新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(2020 年 5 月 1 日)より

アジアが一様に死者数が少ない理由は未解決

上記は、WHOによる国別死者数の累計データです。報道されているようにCOVID-19よる死者は、欧米が圧倒的に多く、東アジア、東南アジアの死者数は圧倒的に少なくなっています。

早くからネットには、

  • BCG仮説
  • HLA(Human Leukocyte Antigen=ヒト白血球抗原)仮説
  • マスク・靴を脱ぐ生活習慣に基づく仮説

など、様々な仮説に溢れています。これらはどちらかといえば、後付け的な説明が多く、感染と発病に関わる一線がよくわかりません。特に3番目は、眉唾すぎて笑えます。(参考:HLAの型によって、疾患のリスクが異なるそうです:リンク先下部

過剰反応だった?

一国の首相が「人の命は地球より重い」と発言する国ですから、COVID-19による死亡者数が欧米と比較して圧倒的に少なく、新規感染者数も(院内感染を含めても)沈静化しつつあるのに、相当に低いレベルにまで推移しないと解除できないのかもしれないですね。

そもそも、緊急事態宣言を出すとき、ゴールとしての数値目標を定めることができませんでした。検証可能な目標とその理由が説明できないので、解除について説明も議論もできません。

欧米が競うかのようにロック・アウトして、マスコミが恐怖を掻き立てすぎたから、日本も何かすべき、東京オリンピックの延期も決まったし、顔色を伺う必要もないから、なんかやっとく?みたいなノリだったのではないでしょうか。

そこには、「移動を制限することによるリスク(経済活動を止めることのリスク)」と向き合う覚悟があったとは到底思えないのです。

感染リスクの理解と予防行動は、人それぞれだし

過去も現在も、法的な強制力がないので、旅行する人もいれば、パチンコ店に並ぶ人もいるし、マスク非着用の人もいます。その人がどのような考えで行動しているか、私はわかりません。共感もできません。

憤ることも、自粛警察のような行動も、私はとりません。

はっきり言って、一切関わりたくない。そして、特定の価値観を一律に押し付けられることも嫌いです。

「バカを放置するといつまでも収束しない」と怒りをあらわにする人を見かけます。医療崩壊を懸念する人も多いです。
でも、残念ながら、その一方で医療関係者をDisる人もいます。
私に言わせれば、自分がいざとなったら治療を受けたいから医療崩壊を憂えている、そんな自分勝手な意見にも見えます(極論です)。本気で医療関係者の気持ちに立ちたいならば、寄付をするなり、ボランティアを考えればいい(そう言っても簡単にできないのはわかる)。

自分だけ安全地帯に身を置いて、他人を罵倒する行為は褒められたものではありません。
優等生ぶっても、何も生まれません。軋轢を増やして、何か生産的なことありますか?

自分がコントロールできることだけに集中する

できることは限られています。

正しく理解し、正しく行動する。他人のことをとやかくいう前に。

自分だけ、、、(損してる)とは思わないことです。

そして、他人がどう受け止めるかはコントロールができないので、エチケットだけは守ります。

ソーシャルディスタンスが取れない場合が想定される時は、必ずマスクを着用しています。というか、外出時は必着です。

それは、感染予防ではなく、余計な対人トラブルを避けるためです。
マスクに効果はそれほどないことは、承知しています。相手に対する、心理的な効果だけを期待しているのです。

もう少し寛容に、他人にあまり干渉せず、影響を受けず、自分の安全を確保しつつ、できる限り貴重な毎日を楽しめるように過ごしたいと思います。難しいのはわかっています。だから、挑戦することを諦めないようにしたいです。

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