定期契約型ソフトウェアと私たちの関係について

いつものようにエディタ・ソフトのUlyssesを開いたら、Updateの案内が出てきた。

これまでの売り切りタイプのソフトウェアから、定期契約型のソフトウェアに変更するのだという。

ソフトのバージョンアップに合わせて購入するのではなく、毎年、あるいは毎月の単位で一定金額を払う、定期契約型が最近の流行りだ。

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ハードウェアの進化のスピードが鈍り、パソコン自体を買い替える必要性に迫られることはほとんどなくなった。スマートフォンもタブレットも同様で、かつてのような劇的な進化を期待することは難しくなった。電池の持ちが改善されたり、バッテリー交換サービスが普通になれば、2年ごとに定期的に買い替える必然性はなくなっていくことだろう。

そのため、ソフトウェアについてもバージョアップ版を律儀に買い続けるという必要性が失われつつある。それよりもリーズナブルな料金で、バージョンアップを気にすることなく、ずっと使い続けられる方がはるかに好ましい。

ソフトウェア・メーカーにとっても、定期契約型にすることは経営的にメリットがある。一時的にユーザー数は減少するかもしれないが、ユーザー数に基づいて安定的な売り上げを見込むことができるので、将来への投資計画を立てやすい。安定的な環境で開発ができるからこそ、既存ユーザーの満足度をさらに高める開発課題に注力することが容易になる。

定番ソフトウェアの椅子取りゲーム

最終的に行き着くのは、ユーザーの定番ソフトウェアとして、座席を維持し続けることができるかという競争になる。ユーザーの財布の大きさは限られている。先進国において、給料は頭打ちであるからだ。自由に使うことのできる金額には制限がある。

仕事で使うツールとして考えた時、費用対効果を天秤にかけることになる。そうなればなるほど、「定番」としてのポジショニングを取ることができているかが重要な指標になる。一部のマニアが熱烈に支持するだけのソフトウェアでは、経営者として導入するのにためらいを生むからだ。「定番」だという一般的な評価があれば、安心して導入の決済をすることができる。

Evernoteにしても、Ulyssesにしても、そのソフトウェアが提供する価値が、「定番」として広くユーザー間で認められ、なくてはならないツールとして位置付けらる状態を維持し続けなくては、未来はない。椅子取りゲームに破れ、「かつては定番だったけど、、、」となったら、もう見向きもされなくなるだけのことだ。

ユーザーは応援するという立場

逆に、そのソフトウェアを使うユーザーとしては、自分の生産性を上げるためにも、慣れ親しんだソフトウェアの存続のためにも、適切なフィードバックを開発チームに返すことを心がけるべきだろう。

そんな「適切な応援」をすることで、WIN-WINの関係を構築することができるかもしれない。共存共栄の理想かもしれない。

所詮は道具だが

ハードウェアにしても、ソフトウェアにしても、所詮は道具である。が、それは自分の環境でもあり、表現手段でもある。

SNSやブログなどを活用することで、ソフトウェアの関係者とユーザーの間の距離は縮まっている。幅広い多くの情報に基づいて、道具の良し悪しの情報を集めることができるようになっただけでなく、道具を使い始めてからのフィードバックを返すことが容易になった。

適切に両者間の共存共栄関係を構築できたか、維持できたのか、発展することができたのかが、今後の勝負の行方となっていくのだろう。

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編集後記

Ulyssesは、iPhone、iPad、MacとMarkDown記法の文章の作成と共有が容易なののと、なんというか文章を書くことに集中できる使い心地の良さから、使用しています。応援する意味も込めて、定期契約型にアップデートし契約しました。

これまでは、iOS版とMac版をそれぞれ購入する必要がありましたが、このアップデートにより、試してみることが簡単になりました。

https://ulyssesapp.com

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