取り掛かる!はじめる!の抵抗を少なくする環境をつくるには?

C.ヒルティの「幸福論」(1891)によれば、

いかなる仕事においても、もっとも難しいのは

「始めること」である。

と、取り掛かること、始めることの難しさを説いている。

始めることは難しい

一方で、決意したり、思ったりすることはたやすい。

何度、「ダイエットしよう」とか、「毎日ブログを更新しよう」と決意したことだろう、、、

やろう!」と意気込むことは簡単なのに、それを実行に移すというところが案外と難しい。

C.ヒルティは、こう続けている。

一度ペンを取って最初の一線を引くか、あるいは鍬を握って一打ちするかすれば、それでもう事態はずっと容易になっているのである。

When one has once taken his pen or his spade in hand, and has made the first stroke, his whole work has already grown easier.

少しでも手をつけることが出来れば、その勢いでやり続けることがずいぶんと容易になっていくという。

まるで、物理学でいう最大静止摩擦力と動摩擦力の違いのようだ。(Wikipedia:摩擦力)

動き出すまでに必要とする力は、動いているものを動かし続ける力よりも遙かに大きい

じゃあ、どうしたらいいのだろう?

様々なライフ・ハック

この問題を解決するテクニックとして、様々なライフ・ハックがあります。

とりあえず5分やってみる

というのは、代表的なものです。C.ヒルティのいう「最初の一線」に取りかかれるように、ちょっとだけやってみるという方法です。

単なるテクニックやコツだけでなく、心理学の原理・原則を応用したものは俄然説得力があります。たとえば、


“いつも先送りするあなたがすぐやる人になる50の方法” (佐々木 正悟)

という書籍などにいろいろな紹介があります。

抵抗を少なくする環境

環境が心理面に与える影響はとても多いのですが、どうやったら、「取り掛かること」「始めること」の抵抗値を下げる環境を作り上げることが出来るのでしょうか?

一つには、シンプルな環境にすることが大事だと思います。

部屋が乱雑な状態であったり、机の上にものが溢れた状態、パソコンの画面上にアイコン溢れている状態というのは、「取り掛かろう」と考えていることを実行する妨げになりやすいからです。というのは、目に入るものに意識が向いてしまいやすく、注意力が拡散されてしまうからです。

シンプルな環境で、「取り掛かろう」と思っていることと正面に向き合わざるを得ない状態に持ち込むことが出来れば、その思いを実行に移すまでの間に邪魔するものが少なくなるため、「最初の一線」が俄然引きやすくなると思われます。

うれしい、楽しい、大好き! な環境か?

シンプルな環境が、単なる殺風景な環境でも困りものです。そうであるならば、牢屋のような何にもない環境が一番物事を始めるのに良い環境という事になってしまいます。

そういう、殺風景な環境は「邪魔するものがない」というマイナス要因がないことは事実ですが、「やろう!」とポジティブな面を促進する要因は全く持ち合わせていません。

極論すると人の脳は「快」か「不快」かで判断をしてしまいますが、「快」の刺激がなければ、ゼロから何かを始めるという駆動力を発揮することは大変厳しいと言えます。

「快」の感情を刺激する「うれしい、楽しい、大好き!」な環境であるか?が大事なポイントでしょう。それをつくるにはどうしたらいいか?が本来のブログの趣旨にならないといけないのでしょうけれども、これが難しい。

最適解を模索し続けるしかない?!

お気に入りの喫茶店で仕事をする。

など、場所を変えるという方法もありますし、

お気に入りのノートパソコンに新調する。

というのも、作業環境・道具を変えるという方法の一例です。

好きな音楽を聴きながら

も環境面の工夫です。

こういった、単純な工夫を少しずつ取り入れながら、仕事がうまくいったとき・いかなかったときのフィードバックの記録を積み重ね、自分なりの方法論をいつも「最適化」し続けることが大切なのだろう、というのが、現時点での結論です。

どんな時でもうまくいく

という万能の解決策はないだろうと思います。むしろ、そういう万能策と思われたものも、自分の変化により陳腐化するものだと思います。

いつまでも終わることのない「最適化」を繰り返し続けることより他にないのではないかと思うのです。

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